今まで在宅介護についていろいろなアドバイスなどを行ってきました。
これまで介護をしていて「嫌だ」とか「辛い」とか感じたこともなく、むしろ<まーこんなもんだろ>という程度のとらえ方でした。
ですが7年目も終わろうかという今になって初めて【在宅介護の辛さ】を実感しました。
きっかけは昨年の後半から始まりだした私自身の更年期障害からでした。
『更年期障害』・・私と同じくらいの年齢の方であれば(50代)何度も耳にするワードかと思われます。
では改めて『更年期障害』についておさらいしてみたいと思います。
【更年期障害とは】
日本産婦人科学会によると・・・
『閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といいます。更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と言います。』
・・・と記載されています。
更年期症状(障害)は女性特有にことのように思われていますが男性にもあります。
症状は大きく分けて3つに分類されています。
①血管の拡張と放熱に関係する症状:いわゆる「ほてり」や「ホットフラッシュ」とよばれるものです。それ以外にも発汗などもみられます。
②様々な身体症状:めまい、動悸、胸が締め付けられるような感じ、頭痛、肩こり、腰や背中の痛み、関節の痛み、冷え、しびれ、疲れやすさなど
③精神症状:気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、情緒不安定、不眠など
詳細は下記の「日本産婦人科学会」のリンク先を張っておきます。
治療法などについても記載されています。
私の場合①に関係するものは全くなく、身体症状と精神症状がかなり強く今まで感じたことのないしんどさや全身倦怠感に無気力状態・・
介護を始めて多少のしんどさは当たり前でそれを「辛い」と感じることがあまりなかったこと。だから将来のこととか自分の年齢なんかも眼中になかったというか・・・先の不安なんかも考えたことがありませんでした。
症状が顕著に表れるようになって「この先の介護の不安」や「自分も年を取っている」という実感、かなりショックでした。そうは感じていても身体が全くついてこない。介護どころか自分のことや仕事までもが苦痛で気分の落ち込みも強く「どうしたらいいか考えられない」というものでした。
更年期をきっかけに辛い日々が続きましたが、良かったことがあります。
それはこの先のことを考えるということができたことと「自分の年齢」を自覚したことです。50歳って世間的にはまだまだ活動できる年齢ではありますが、とはいえやっぱり歳を重ねるごとに身体的な回復は遅くなっています。
この先歳を重ねていくことは変えることはできないし、若くなることもない。だからこそ今後の生活(介護も含め)ちゃんと向き合わないといけないと気づきました。
うちの場合いまは「障害福祉」での診療や介護制度を受けていますが、「介護保険」になると今の状況は一変します。このことも旦那や自分にとって大きな変化になります。介護保険まで7年ありますが<まだ>ではなく《あと》なんです。介護保険が始まる一年前くらいから準備すればいいと言われていますが、自分の仕事やその先の生活を考えると今から計画して準備していくことも今からの課題であると思います。
若い世代で介護生活をされている方も多くいらっしゃっると思います。
決して自分だけでなんとかしようとせず使えるサービスはどんどん使ってください。
身体を休めることはとても重要なことです。無理をしすぎると必ず自分に大きなダメージとして返ってきます。
今回は自分の介護体験を軸にまとめてみました。
介護の役立つ情報ではないですが、これも「介護生活の現実」として見ていただければと思います。
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