番外編<在宅介護サポートセンターについて>

介護のあれこれ

起業しようと思ったきっかけ

在宅介護を始めて丸6年(事故後丸7年-2022年現在)目になって、自分にも余裕が出てきました。

仕事と介護の両立で今まで看護師だけでは得ることのなかった経験や知識を持つことができました。そんな中で1年ほど前からこの経験を活かすことができないだろうかと考え始めたときに「ブログ」をしり今年の6月から本格的に情報提供を行っています。

そんな話をヘルパーさんや相談支援員の方と話をしていて在宅介護に関してのサポートが行われている場所がない事を知りました。

法律的なサポートや介護保険について在宅介護についての大まかな流れなどを支援している場所はあるのに肝心の在宅介護のいきつくまでの経過や介護に必要なケアに関して相談できる場所がない事に本当に驚きました。

在宅介護が始まらないとサポートしてくれるところがなく、みんな在宅介護が可能かどうか自分たちができるのかを「始める前」に知りたいのになかなか教えてくれるところがありません。

ヘルパーさんでさえも自分のケアに関して相談できるとこもないとの話でした。

在宅介護が始まってからも気になることや相談したいことがもっと気軽にあれば介護をしている人たちも不安なく毎日を過ごすことができるのではないか?

在宅介護を始める前にケアについて学ぶことができれば少し自信もつくのではないかと考えました。

在宅介護サポートセンターで行う取り組み

実際に考えているサポートセンターの取り組みとして現在考えているのは以下のような内容です。

介護を始める前に知っておくこと

今までにこのブログでも何度か書いてきましたが在宅介護は勢いや家族を思う気持ちだけではできるものではないと思っています。

自分以外の家族や身内との意見の相違や在宅介護に関する知識の不足や違いがあれば、なかなか難しい選択を迫られることになります。

家族に意見を無視して勢いで介護を始めて実際に思っていたことと違えば家族からは「やっぱり」とか「だから反対したのに」と言われてしまうこともあるでしょう。

だから始める前には家族と十分な話し合いを行いお互いが納得してから行うことが必要かと思います。それには在宅介護を実際にやっている人から話を聞くことやどれくらいの介護介入が必要なのかの現実を知ることも介護を始める前に知っておくべき情報であると思います。

在宅介護を始めるにはいろんな前準備も必要になってきます。準備期間がどれくらい必要か?揃えておく物品はどんなものかなど地域包括センターでは手の届かないところでの相談に乗ります。

在宅介護に必要なケアの指導

在宅介護ではヘルパーさんの介入によってケアを行って貰うことができます。ですが、一日24時間365日という訳ではありません。

障害福祉や介護保険によって介入してもらえる時間や単位は個人差もあります。

なのでヘルパーさんの介入がない時はその役割は家族が行うことになります。そんな時にケアの方法を知らなければ介護者は清潔の保持はできません。それが病気につながることもあります。

事業所によっては最初のケア自体を家族から教えてもらいそれを実施するというところもあります。

自分が知らなければケアされている内容が間違っていたり不満があっても伝えることもできません。なので介護を始める前にその手順を知ることも必要です。

指導項目

1:体位変換の方法

2:全身清拭の手順

3:陰部洗浄の手順

4:手浴の手順

5:足浴の手順

6:洗髪の手順

7:口腔ケアの方法

ケアに関しては必要に応じて訪問することも検討しています。

パンフレットの配布

在宅介護を始める前の流れなどをまとめたパンフレットを作成。

相談を受ける前に読んでもらったり、相談後に渡して在宅までの流れを確認できるようにする。

ハンドメイド商品の作成と販売

現在販売予定を検討しているのがカニューレホルダーと防水シーツの2点です。

今後作成予定に考えている物が折りたたみのできる足浴用バケツです。

カニューレホルダー

ブログ内でも記載しましたが、うちの旦那は皮膚が弱くテープなどでもすぐにかぶれることが多々ありました。その中で一番困ったのが気管切開で使用するカニューレホルダーの素材とマジックテープによる皮膚の擦過傷と剥離でした。

マジックテープを使わないカニューレホルダーを作成し、販売を行う。

カニューレホルダーに関しては現在モニター協力を行っているため意見があれば取り入れ改善を行っていく予定にしています。

防水シーツ(横シーツ)

在宅介護をしていて気になったのが腰付近に使う防水シーツでした。この数年で感じた難点が3つありました。

一つは防水シーツのほとんどは裏地がポリウレタン素材になっています。防水効果は高いのですが洗濯機不可のものが多い事、洗濯はできるけれど脱水が困難なものが難点です。

二つ目は何度か洗濯を繰り返すうちに裏地のポリウレタンが破れてくることでした。表地は使えるのに裏地が破れてしまっては補修することができません。

もう一つ防水シーツにはデニム素材のものもありました。これに関してはビニール素材に近いものもありましたが何回も洗濯を重ねるごとに生地が薄くなってきておしっこを透過するようになってきました。

三つ目が横の長さが短い事。どんなに長くても170㎝がほとんどです。エアーマットや家のように的レスを2枚使う場合どうしてもギャッチアップや体位変換の時に端が出てくることをとてもストレスに感じていました。

このことから防水部分が取り外せるようなものがあれば乾燥や脱水に煩わされることがない、そして長さは200㎝あれば十分に巻き込むことができると考えました。

上記に記載したものを踏まえて現在作成しています。

まとめ

これが現段階で考えているサポートセンターの取り組みになります。

在宅介護に関して少しでも情報提供ができる事、在宅介護に不安がない現状を作る事を一番の目的としています。

進めていく中で自分自身も学ぶことが出てくる思うのでその学びも取り入れより多くの人に在宅介護を提案できる場であればと思います。

今後、進捗状況についても報告していく予定です。

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