意識障害の方の体位変換について-その2(下肢の物品)

体位変換

前回に続いて、体位変換で使用する物品の紹介等をしていきます。

なな猫
なな猫

知子さん、前回の体位変換についての話で分からないところはなかったですか?

知子さん
知子さん

ええ大丈夫よ。でも今更なんだけど、そもそも体位変換って必要なの?

なな猫
なな猫

そうですね。その話ができていませんでしたね。体位変換は動けない方には

とても大事なケアになります。

人間は元気な人でも、寝ている間は無意識に自分で身体を動かしています。

そう考えると、同じ状態でいるっていうのはしんどいと思いますよね。

では先に体位変換をする目的を説明しますね。

体位変換の目的は以下のようになります。

・安楽な体位をとる

・同一体位での圧迫による障害を避ける

・同一体位による筋の萎縮、機能低下を予防する

・静脈血栓塞栓症や褥瘡あるいは四肢の浮腫を予防し、症状を軽減する

・肺の拡張を促進する

・気道の分泌物を排出しやすくする

「看護の現場絵ですぐに役立つ 褥瘡ケアの基本」 秀和システム より引用
知子さん
知子さん

体位変換ってこんなにいろんな目的があるのね。

なな猫
なな猫

そうなんです。だから、大変だけど介助が必要なんです。

知子さん
知子さん

そうね。じゃあ、次は足のほうをどうするか教えて!

なな猫
なな猫

背中は三角枕みたいな特殊なものを使いましたが、足元の場合は お家にあるクッションや、枕・布団などを使って圧迫を防ぐといいですね。

股~膝下にかけては足の幅よりは少し大きめの四角クッション、膝下~足元にかけては頭用の枕や、毛布などでも十分です。ごろ寝マットなども使いやすいですよ。

知子さん
知子さん

そうゆうのなら家にあるからわざわざ買う必要はないわね。枕は何でもいいんでしょ?

なな猫
なな猫

できればあまり硬くないものがいいですね。体位変換するとはいえ1時間以上硬いものに骨が当たっていると、圧迫されて血流障害が起こるので褥瘡の原因にもなります。

知子さん
知子さん

ふーん、そうなのね。どうやって使ったらいいのか教えて。

なな猫
なな猫

はい!下記の写真を見てください。これは実際に家で使っている物です。

なな猫
なな猫

膝下の枕は、上向きの時や横向きの時にもう使えるように、あまり厚みのないものがいいでしょう。膝下全体を乗せれる大きさがあれば枕じゃなくても構いません。

知子さん
知子さん

足先にも枕があるけど何故?

なな猫
なな猫

足先の枕は上向きの時だと、かかとを保護の為で横向きの時はくるぶしを保護するために使っています。

葉

なな猫、ほかにも使ってる枕があるニャ

なな猫
なな猫

そうそう、忘れてた。ケアの時に使う枕ね。

余計なのが映っていますが・・・これはごろ寝マットを半分に切って作った枕です。広げれば膝下用としても使えるので便利なアイテムです。

知子さん
知子さん

これは丸めてあるけど、何に使うの?

なな猫
なな猫

これは膝を折り曲げてケアを行う時のように使っています。洗髪や足浴の時などにも使えます。

長期臥床になると、体についていた筋肉はだんだん痩せていき骨が突出してきます。その突出した部分が褥瘡のできやすい部位になります。

なな猫
なな猫

今回は体位変換で使用する物品と目的について説明しました。いっぱい説明したので難しい言葉もあったかもしれませんが、体位変換の重要性は伝わりましたか?

知子さん
知子さん

ええ、よくわかったわ。あとは体位変換のやり方とか褥瘡についてのことも知らないといけないわね。

なな猫
なな猫

そうですね。それは次回にお話ししますね。

お疲れさまでした。

ライ
ライ

じゃあ、次はいよいよ実践編ニャ。

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